レンタルサーバーからAWSを使用したJamstack構成への移行手順(ネームサーバー設定変更編)
こんにちは、タロウです。
最近、レンタルサーバー上で動いているWordPress環境からJamstack構成へ移行するケースの相談が多くあり、その都度手順を確認しながら進めることがあったので設定手順をまとめました!
AWSを使ったJamstack構成をお考えの方、レンタルサーバーと併用される方の参考になればと思います!
大まかな手順
- [Route53] ホストゾーンを作成
- [Route53] Aレコードを作成、レンタルサーバー側のIPアドレスを設定
- [ドメイン管理サービス] ネームサーバーの変更
3ステップで設定が完了します!
Amazon Route53の設定
Jamstack構成を実現するにあたり、特に指定がなければAWS Amplifyを使用しており、連携しやすくするためにDNS管理をRoute53で行っています。
また、SNSやSESを使用してお問い合わせフォームのメールや通知をカスタマイズできるため、
最初のステップとしてネームサーバーの変更を行います。
ホストゾーンを作成
AWSコンソールにログイン後、Route53からホストゾーンの新規追加を行います。
ドメイン名には使用中のドメイン、タイプはパブリックホストゾーンを選択します。
Aレコードを作成
ホストゾーン作成後にレコードの追加を行います。
サーバーのアドレスは、それぞれ契約しているサーバーのコンソールへログインし、サーバー情報から取得することができます。
Xserverでは下図のようにサーバー情報から確認することができます。
MXレコードを作成
メールもセットで使用していることがほとんどですが、使用している場合はMXレコードも作成します。
メールサーバーの移行はとても大変になりそうなので、元々使用していたメールサーバーを使用します。
メール用のレコードを追加し、値にはAレコードと同じIPアドレスを設定します。
追加が完了したらMXレコードの値にメール用のレコード名を設定します。
ここまででサーバーへのアクセス、メールの設定を行いました。
ドメイン管理サービス側の設定
AWS側で受け入れる準備が整ってから、ドメイン管理サービス側のネームサーバー設定を変更します。
設定するネームサーバーの値はRoute53にホストゾーンを追加したタイミングで準備されているNSレコードを参照します!
Xserver Domain
Xserver Domainでは、メニューからネームサーバー設定を押すとネームサーバーの設定を行うことができます。
お名前.com
お名前.comではドメイン設定-ネームサーバーの変更から設定することができます。
対象のドメインを選択し、他のネームサーバーを利用を選択します。
反映の確認方法
nslookup -type=NS [ドメイン]
nslookupでネームサーバーの設定を確認し、下イメージのようにRoute53で発行された値が反映されていればOKです!
ここまでの設定でレコード管理をRoute53へ移管することができました!
変更反映後、半日ほど(経験上の感覚)でRoute53の設定を参照するようになります。
今まで参照していたWebサイト、メールの送受信ができていることが確認できれば完了です!
さいごに
頻繁に行う内容ではないのでいつも手順を思い出しながらになってしまいましたが、
手順で残しておくことですぐに移行と確認を行うことができそうです。
見た目上の動きが変わるわけではなく、裏側の設定変更でしたが、
AWSを使用したJamstack構成へ変更するにあたり必要な作業の手順紹介でした!
迷われてる方、ハマっている方へのヒントになれれば嬉しいです!