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【合格体験記】基本情報技術者試験

こんにちは、遠藤です!
こちらは、Mavs Advent Calendar2023の6日目の記事です!🌲

この度、基本情報技術者試験に合格しましたので、試験概要や勉強方法、試験の感想などを共有できればと思います!!

※試験内容については公表不可ですので触れていません!

情報技術者試験とは

概要

情報処理技術者試験は、「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が、
情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験です。
情報システムを構築・運用する「技術者」から情報システムを利用する「エンドユーザ(利用者)」まで、
ITに関係するすべての人に活用いただける試験として実施しています。
特定の製品やソフトウェアに関する試験ではなく、
情報技術の背景として知るべき原理や基礎となる知識・技能について、幅広く総合的に評価しています。

公式より引用

今回私が受験したのは「基本情報技術者試験(FE)」です。公式曰く、「ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」を対象に行う試験、とのことですが、平たくいうとITの基礎力試験だと私は思っています。

ここでいうITは、コードを書く技術など特定のものではなく、データの管理方法や通信の仕組み、さらには経営戦略やセキュリティについてなど、とても幅広い範囲のITにまつわる知識を広く取り扱います。

IPA公式のページに詳しく詳細が載っているのでお時間がある方はご一読してみてください。

レベル感

国家試験というとついつい身構えてしまいますが、基本情報技術者試験はIPAが実施している試験の中でも最も基礎に位置する試験です。

(公式より画像引用)

私はIT業界未経験で、この記事を書いている2023年からエンジニアデビューしたのですが、その私が入社後3ヶ月間勉強して合格できるレベル感です。(もちろんたくさん勉強しましたが…)

基本的には概念を学ぶことが多いですが、アルゴリズムの問題などシステム的な思考力を問われる問題もあるので、実際に仕事でITに携わっている人は試験に有利かもしれません。

試験方式

基本情報技術者試験は2022年度まで、上期下期の2回しか受験のタイミングがない試験でした。

ですが2023年度から、CBT方式という通年受験可能な仕組みに変更されたので、お好きなタイミングで受験することが来ます。

試験はA試験・B試験の2種類あり、順番に受験します。別々の受験はできません。A試験がIT全般の知識について問われる4択の問題で、B試験がアルゴリズムを解いて答えを選択する方式となっています。自ら文章などを記述して答える方式の問題は出題されません。

個人的にはB試験のアルゴリズム問題がかなり頭を使う負荷のかかる問題と感じましたので、受験を検討されている方は早い段階から問題に慣れておくことをお勧めします。

また、仮に試験に落ちてしまった場合でも、試験の1ヶ月後に再挑戦できるみたいです!(受験費用は別途発生します)以前は半年に一回しかチャンスがなくモチベーション維持が難しかったとか…

ちなみに、上記の変更で合格率が上がったかと言うとそうでもないらしく、平均的な合格率は40%くらいのようです。

申し込み

申し込みはIPAの試験者専用ページでアカウントを作成してから行います。

ログイン後、好きな会場と日程を選択して申し込みます。試験は試験会場が指定した時間であれば何時からで始めることができるので、自分でお好みの時間を選択することができます

私の場合、会場は札幌駅南口の近くにあるテストセンターを選んで、時間は11時からの試験を選びました。試験時間はA試験(90分)・B試験(100分)、合わせて3時間弱です。

試験に申し込んだのは試験日の2ヶ月前くらいだったと思います。土日に申し込みが集中していることが多いため、早めの申し込みをおすすめします。

勉強方法

参考書編

私の場合、試験を受けようと目標設定したのが7月でした。その月に参考書を購入し、7,8月で参考書を3周しました。

最初はわからない言葉だらけですが、グッと我慢して立ち止まらず、まず一周読み切ることをお勧めします。あまに細部にこだわりすぎると、「わからない沼」にハマってしまい、モチベーションも下がり効率も悪くなります。参考書の後ろ側に乗っている概念を頭に入れることで、理解できなかった前半部分が少しわかる、といった体験もありました。

また、全体を通して試験範囲に目を通すことで自分が理解しやすい部分となかなか理解できない部分がわかってきます。2周目からは少しずつわからないことを調べながら読み、3周目は復習といった具合です。

ちなみに私は添付写真の参考書を読んでいました。基本的な内容は一緒だと思うのですが、その年度に発刊されている参考書を読むのが一番いいと思います。ゆるいイラストの猫ちゃんが可愛くて、辛い時癒されるのでおすすめです。

問題集編

試験1ヶ月前の9月からは模試の問題集を購入し、毎週末土日に模試をやって、平日は間違った部分の復習に充てる、という勉強方法を取っていました。効率がいいかはわかりませんがあらかじめ何をどんな風に進めるのか、スケジュールを立てておくと勉強しやすい気がします。

問題集は試験と同じように時間を測りながら実践していました。模試を解く日を土日に設定していたのはそのためです。実際の試験と同じ方式を体に馴染ませておくことは集中力を維持するためにも大切だと思っています。

問題集をやり尽くした後は過去問に取り組みました。試験回数で言うと3回分くらいの過去問を解いて、間違った部分を覚えるように努めました。ただし、闇雲な暗記は危険です。自分はどこがわからずに間違えたのか、問題を都度分析し適切な勉強をすることが大事です。

とはいえ、なかなか覚えられない部分はやはり反復が効果的です。何度も何日もかけて何回も思い出すことで脳に刷り込むことができます。そのためにも早い段階で自分の得意な分野、苦手な分野を洗い出し、効率的に知識を身につけていくことが必要です。

ちなみに私が使っていたのがこちらの問題集です。これも可愛さで選びました。可愛いとか色味が好きとかは参考書や問題集を選ぶ際に結構大切かなと考えています。苦手なものを選ぶと開くのが辛くなってしまいます。(もちろん内容も重要ですが…)

試験準備

ここからは試験前日から試験後までについて私の実体験をまとめます!

前日

前日は新しい問題には挑戦せず、これまで解いた問題の再確認を徹底しました。なぜかと言うとほぼ答えがわかっているのでスラスラ問題が進むし、それによって自信がつくからです笑

こういうモチベーションの管理も試験等に臨む際は重要かなと思います。もちろん人によってさまざまなやり方があるので、ギリギリまで新しい問題で知識量をチェックしてみてもいいと思います。

そして前日はできるだけ消化にいいものを食べ、早く眠ります。健康な脳、健康な胃腸で試験に臨むのです。これについては前日からではなく、1週間くらい前からやるべきだよなぁと試験のたび毎回思います。

当日

当日はなるべく時間に余裕を持って行動します。下記は私が足を運んだテストセンターの場所です。本当に駅を出て直ぐなので迷うことはありませんでした。

私の場合、時間に余裕を持ちすぎて行動した結果、試験開始の30分前に会場に到着してしまい、そのまま受付を終わらせて前倒しで試験が始まってしまいました。私的には早く始められてラッキーだったのですが、予定していた時間ぴったりに始めたい!と言う方は注意が必要です。会場にもよりますが、私の場合、会場には勉強できるような待機スペースはなく、受付とロッカーと受付のための椅子くらいしかありませんでした。

試験時間前ギリギリまで勉強したい!と言う方は、試験会場でそういったアプローチができない場合がありますのでご注意ください。

受付を済ませたらパソコンがたくさん置かれた静かな部屋に通されます。「静か」とはいってもいろんな人がいろんな試験を受けています。それなりに雑音があるので、静まり返った環境を手に入れたい方は受付でヘッドホンか耳栓を借りましょう。私の場合、ここに気づくことができず、当日札幌で行われていた何かしらの屋外イベントがうっすら聞こえる状態でとても辛かったです。受付のお姉さん(もしくはお兄さんは)は基本的にヘッドホンについて言及してくれないので自分から率先して申し出ましょう。

試験の際には時計すら持ち込むことは許されません。許されるのはティッシュと目薬くらいです。試験中にメモのために使用する筆記用具は会場から支給されます。A4の紙一枚とボールペンが支給されますが、私は紙が足りなかったので、試験中に受付の人を呼び出してもう一枚もらいました。

A試験とB試験の合間には10分の休憩があります。この休憩は途中で切り上げることもできますが、とても大事な休憩なので思う存分脳を休めましょう。ちなみに私は少し早めに試験を再開して、B試験半ばくらいで集中が途切れかけ途轍もなく焦りました。

試験終了のボタンをクリックするか試験時間が終了すると画面が切り替わり、A試験・B試験それぞれの結果が表示されます。試験中のメモ等は持ち出しできないため、映し出された点数は目と脳に焼き付けましょう。

終わった後

終わったあとは放心状態でした。放心状態すぎて札幌駅の南口でしばらく夕焼けに照らされる鳩を眺めていました。

個人的には自信があったB試験のアルゴリズムでつまづいたのがショックでした。もしこれから問題集を購入する方は多少難易度の高い問題が掲載されているものを選ぶことをお勧めします。B試験の対策としては、とにかくたくさん問題に触れて、解き方・考え方に慣れることが良い対策になると思いました。

試験の点数は受験後3時間後くらいに受験申し込みしたIPAの受験者マイページで確認することができます。メールなどは届かなかったので、自分からアクセスする必要がありそうです。

基本的にはA試験もB試験も1000点満点中600点以上を取れていれば合格になります。

合格の判定は試験日の1ヶ月後ですので、それまでは気を抜けませんでした。私の場合10月9日に試験を受けて結果がわかったのは11月15日です。

さいごに

いかがでしたでしょうか。実際会場に入ってからの流れなどはあまりブログ記事を見つけられなかったため、この記事がドキドキしてる誰かのお役に立てば幸いです。

個人的に試験は難しいと感じました。合格はしましたがIT業界は情報の流れが早いので、引き続き勉強が必要だなと感じています。

勉強した内容については業務中ふとした時に「あ、ここ基本情報で学んだところだ!」という某ゼミ効果のような発見があったりするので、学ぶ価値は大いにあると思います。特に未経験からエンジニアになる方は、目に見える技術の指標として、取得を目指してみるといいのかもしれません。

以上、合格してホッとしている遠藤でした〜!! ではまた!

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